ドアノブ、ハンドルレバー自体は大抵金属の塊ですから、よほどのことがない限り壊れるものではありませんが、これらは内部部品を動かす役目を担っています。ドアノブの内部部品は鋳物であることが多く、金属的に靱性（じんせい：粘り強さ）に乏しいため、割れる、折れると言った事が起こりえます。レバーが水平状態まで戻らない、妙に操作感が軽いといった症状は、これらの部品が壊れている可能性がありますのでその場合は交換作業が必要です。またハンドルをひねると三角状の部品がドアから出入りしてドア枠に止まる構造であることはみなさんご存知だと思いますが、ドアノブ、ハンドルレバーをひねった時の手応えは内部にあるバネによるもので、ドアノブから手を離すとこのバネの力で三角の部品が元の位置（出っ張った状態）に戻る仕組みです。このバネが何らかの理由で外れた、金属疲労で折れたなどバネが効かない状態になると、ノブが空回りし中の部品が動かなくなります。当然三角の部品がドア枠にはまったままでドアは開かないためこれも交換修理が必要になるパターンです。

先に述べたとおりトイレや浴室のドアノブ、ハンドルレバーが壊れて開かなくなる原因は、殆どが内部部品の劣化が原因です。使用頻度にもよりますが内部部品の耐用年数は概ね10～15年程度となります。また浴室、トイレなどの水回りは湿度の影響もありますから、部品が腐食しやすい厳しい環境下では更に寿命が短めになりますので、使用期間が耐用年数に近づいている場合には日頃からの注意と早めの交換修理が必要です。最近ドアの調子が悪いと思われたら、トラブルになる前に私達プロの鍵屋へ修理・交換をご相談ください。