窓の鍵が歪んでかかりにくい場合の修理はお任せ
築年数と共に住宅の窓が歪んで鍵がかかりにくくなることがありますが、大抵の場合は窓枠と鍵の調整で修理が可能です。古いアパートや一般住宅で、窓が閉まりきらないサッシをご覧になられたことはあるかと思いますが、アルミサッシの外枠は建物の重さで縦方向に荷重がかかり歪むことがありますが、内側のガラスはそのままなので窓枠とサッシに隙間ができてしまうというわけです。この場合まず行うのが戸車の調整です。戸車とは窓の下部にある窓枠のレール部分に乗って回転する部品ですが、二箇所のネジで左右の高さを調整可能ですので、傾いた窓枠に合わせる方向に窓自体を若干傾けることで調整修理が可能です。建物が傾いている、歪が大きすぎてどうにもならない。といったケースでは、窓枠を取り外し窓枠周辺の壁部分まで工事を行わざるを得ないケースもあります。もちろん工務店さんなどに依頼して修繕を行うとなると、多額の工事費用がかかることになりますので、まずはプロの鍵屋に依頼して出来る限りのことを行ってから判断されることをおすすめします。
クレセント錠のゆがみ修理
クレセント錠は最も多く窓に使用されている鍵で、本来は2枚の窓を押し付けて防音性・気密性を高めるためのものでした。窓枠が歪むと2枚のサッシの位置ががずれ、クレセント錠本体と錠受けの位置が合わなくなるため鍵がかけられなくなります。その場合はクレセント錠本体をサッシに取り付けている二本のネジにより取り付け位置を調整します。同様に錠受け側も調整ネジで鍵がかかるところに取り付け位置を変更します。先に述べた窓枠側の調整と鍵の取り付け位置の調整を行っても、上手くガギの位置が合わせられない時には、補助錠を新たに取り付けることで修理します。補助錠は各社より比較的安価なものが多数出ていますから、こちらも有効な選択肢になるのではないでしょうか?
窓用引戸錠、引違い戸錠のゆがみ修理
引戸錠、引違戸錠(召し合わせ錠)と呼ばれる鍵は、引き違い戸の中央部のものと、戸当り部分につくものとあります。縦スライド型の鍵の場合、解錠状態で取り付けネジをゆるめると十字方向への微調整が可能です。施錠・解錠のチェックを行いながら作業をします。戸当り部分につく引き違い錠は外からキーで施・開錠して内側がサムターンになっているタイプもありますが、錠受け側をかかりが良い位置に取り付けネジで調整します。窓の鍵が歪んでかかりづらい時の修理は鍵屋にお任せください。