玄関鍵は屋外に面しているため、常にホコリや細かいゴミに晒されるうえ使用頻度も高く、ご家庭の錠前の中でも特に消耗しやすい鍵です。玄関鍵の劣化原因として最も多いのは、ホコリが入った鍵穴に鍵を差し込み、本来の位置でない場所で操作を繰り返すことにより、内部部品が摩耗しガタが来てしまうというものです。またコピー作成されたスペアキーを使用している場合も、オリジナルのキーと微妙に異なる位置で施錠・解錠されるため、シリンダー内の部品はよりすり減リ易くなります。同様に回りにくい鍵を無理に回す。抜けにくい鍵を無理に抜く。といった行為で鍵が折れるケースがあります。鍵穴内を傷つけるばかりでなく、最悪の場合は折れた鍵が鍵穴に残ってしまいますので注意が必要です。また鍵の滑りを良くしようとして潤滑剤やミシン油などを鍵穴に吹き付けることも厳禁です。これは潤滑剤の油分がホコリやゴミを硬化させてしまうことによります。もし鍵の滑りを良くしたい場合は、鍵専用の油分を含まない潤滑剤を使用してください。ノンオイルのシリコンパウダー潤滑剤はホームセンターなどで入手できます。

日本ロック工業会のガイドラインによると、一般錠10年・電気錠7年が錠の耐用年数とされていますが、これは保証年数ではありませんし、使用頻度や環境に大きくされるため目安程度に考えてください。現実的には上記症状が発生し、クリーニングを行っても症状が改善しない場合が交換を行う目安となります。出張費・見積もり費用は無料ですので弊社までお気軽にご相談ください。